#455 アダム・フランク
地球の他に文明を持つ星は存在するか?現在の科学的知見から導かれる答えとは?
ゲスト:アダム・フランク - 天体物理学者、恒星の進化と異星文明の探索を研究
[このエピソードのポイント]
天体物理学者で恒星の進化と異星文明の探索を研究するアダム・フランクが、人類の最大の疑問の一つである「地球の他に文明を持つ星は存在するか?」について、科学的な視点から紐解きます。また、科学的な視点から物事を捉える際に忘れてはいけない人間の経験の位置づけについても見解を説明します。
トピック1:異星文明の存在
地球の他に文明を持つ星は存在するか?この誰もが一度は考えたことのある疑問について、アダム・フランクが、宇宙における惑星の存在の普遍性/特殊性、惑星はどのように形成されるか、地球に見られる地学現象、という観点から答えます。
トピック2:バイオスフィア (生物圏) とテクノスフィア (技術圏)
地球上の生物が織り成す層をバイオスフィア (生物圏) と呼びます。地球史は、このバイオスフィアの変化と密接に関わっていることを学びます。そして、現在の地球に表れた新たな層、テクノスフィア (技術圏) と呼ばれる人間が生み出したテクノロジーが織り成す層について学びます。
トピック3:知性に到達するまでの進化のステップ
知性に到達するまでの進化には、いくつかの非常に困難なステップを経る必要がある?このアイデアについて、アダム・フランクが説明します。
トピック4:ドレイクの方程式
ドレイクの方程式とは何か?なぜこの方程式が異星文明の存在の可能性と関係するのか?アダム・フランクが解説します。
トピック5:フェルミのパラドックス
異星文明の存在の可能性が高いにもかかわらず、未だ異星文明との接触が無いのはなぜか?このフェルミのパラドックスと呼ばれる矛盾について、アダム・フランクが解説します。
トピック6:ドレイクの方程式の修正案
アダム・フランクは、共著の論文で系外惑星のデータを基にドレイクの方程式の修正案を提示しました。この修正案のポイントを説明します。
トピック7:火星の植民地化
火星の植民地化について、アダム・フランクがどのような視点を持っているかを探ります。
トピック8:異星文明の探索
異星文明をどのように探すのか?アダム・フランクが SETI (地球外知的生命体探査) プロジェクトついて説明します。また、惑星のバイオスフィア (生物圏) とテクノスフィア (技術圏)の2種類のシグネチャ (目印となる情報) の観点から観測対象と検出方法について説明します。さらに、メガストラクチャー (巨大構造物) を観測するアイデアについても触れます。
トピック9:カルダシェフ・スケール
宇宙に存在する様々な文明が発展する際に、共通して経る段階とは何か?カルダシェフ・スケールと呼ばれる宇宙文明の発展度を示す尺度について学びます。そして、人類の文明より高度なタイプII文明をどのように発見できるかについて、アダム・フランクに見解を伺います。
トピック10:宇宙人の姿
宇宙人の姿について、どのような考えを持っているかを探ります。アダム・フランクが、これを考える上で重要な進化の収斂性と偶発性の二つの観点を紹介します。
トピック11:UFO 目撃情報
ここ数年増加している UFO の目撃情報を科学者としてどう見ているか?アダム・フランクがデータの信憑性の観点から見解を述べます。
トピック12:生命とは何か
生命とは何か?この問いが、現在、アダム・フランクにとって最も根源的な問いであると話します。これについて掘り下げます。この中で、人間の経験の位置づけを無視する現代の科学的世界観の風潮について取り上げ、警鈴を鳴らします。
トピック13:時間の性質
時間という基礎的な概念について取り上げます。20世紀前半に行われた学会で、アインシュタインと哲学者アンリ・ベルクソンの間で時間の性質をめぐる論争が起こりました。この論争を取り上げ、時間の性質を考える上での観点を学びます。
トピック14:行為主体性
機械が自らの意思で何をすべきか決定し、能動的に行動することは可能なのか?4E 認知 (4E cognition) というモデルの観点からアダム・フランクが考えを述べます。