#68 クリストス・グッドロウ
クリストス・グッドロウは、Google エンジニアリング部門のヴァイスプレジデント、YouTube Search & Discovery (別名:YouTube アルゴリズム)部門の責任者を務めています。
クリストス・グッドロウは、Google エンジニアリング部門のヴァイスプレジデント、YouTube Search & Discovery (別名:YouTube アルゴリズム)部門の責任者を務めています。
ドナルド・クヌースは、史上最も偉大で影響力のあるコンピュータサイエンティスト及び数学者の一人です。1974年にチューリング賞を受賞、また、複数巻から成る大作「The Art of Computer Programming」の著者です。アルゴリズムの計算量の解析において、重要な貢献をしており、Big-O 記法(ビッグ・オー記法)として知られる漸近記法を広めました。また、TeX 組版システムの作者でもあります。TeX は、コンピュータサイエンティスト、物理学者、数学者、科学者、エンジニアの多くが技術論文を書く際に利用し、文書の見た目を綺麗に仕上げることができます。
メラニー・ミッチェルは、ポートランド州立大学のコンピュータサイエンスの教授、サンタフェ研究所の客員教授です。複雑適応系、遺伝的アルゴリズム、人間の認知の類推プロセスをモデル化した Copycat 認知アーキテクチャなど、興味深い観点から人工知能に取り組んでいます。ダグラス・ホフスタッターとジョン・ホランドの指導のもと博士課程を修め、博士課程での研究業績から今日に至るまで、AI における多くの重要なアイデアに貢献しています。
ジュディア・パールは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授で、チューリング賞の受賞者です。人工知能、コンピュータサイエンス、統計学において最も影響力ある人物の一人で、ベイジアンネットワークや因果的推論における重要なアイデアなど、AI の確率的アプローチを提唱し発展させました。原因と結果という因果的な解釈を行う能力は、現状の AI に欠けている根幹の問題として存在しています。
マイケル・カーンズは、ペンシルベニア大学の教授です。新刊「Ethical Algorithm」の共著者の一人で、この本はアルゴリズムをベースとした公平性、バイアス、プライバシー、倫理に焦点を当てた内容となっています。また、世界的な研究者で、研究対象としている領域は幅広く、学習理論(機械学習の理論的基礎)、ゲーム理論、アルゴリズム取引、金融工学、計算社会科学などを専門としています。
ビャーネ・ストラウストラップは、プログラミング言語 C++ の作者です。C++ は40年経った今でも世界で最も人気があり強力な言語の一つです。C++ の高速、安定、堅牢性を重視するコードは、世界で最も大規模なシステムで多く利用されています。例えば、YouTube のバックエンドを構成する重要な部分の多くは C++ で書かれています。さらに、Google、Facebook、Amazon、Twitter、Microsoft 製品のほとんどや Adobe 製品、そして、多くのデータベースでも C++ が利用されています。他にも、自動車、ロボット、火星を目指す宇宙ロケットなどのシステムにおいても C++ が利用されています。
デービッド・フェルーチは、IBM Watson (ワトソン)の開発チームを指揮していました。ワトソンは質問応答システムで、クイズ番組「Jeopardy」で人間のチャンピオンに勝利しています。また、Elemental Cognition 社の設立者で、同社の CEO 及びチーフサイエンティストを努めています。この会社では、人間と同じように世界を理解する AI システムの開発に取り組んでいます。
レジーナ・バージレイは MIT の教授で、自然言語処理やディープラーニングの応用で世界的な研究者です。がん早期診断、がん予防、がん治療向けなど、化学や腫瘍学におけるディープラーニングの応用に取り組んでいます。また、MIT で「機械学習入門」などの AI 関連の人気講義を教えていることでも知られています。
フランソワ・ショレは、オープンソースのディープラーニング用のライブラリ Keras の作者です。Keras は、TensorFlow などの複数のディープラーニング・ライブラリのインターフェースとして機能し、ディープニューラルネットワークを用いた実験を素早く簡単に行えるようにデザインされています。Keras の作者であること以外にも、世界的な AI 研究者であり、Google のソフトウェアエンジニアでもあります。そして、特に人工知能の未来の考えについて、率直・積極的に発言する人物の一人です。